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2017年2月26日 (日)

ネタばれ「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第一章 嚆矢篇」 観てきた

昨日より公開の「宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第一章 嚆矢篇」を公開初日のなんばパークスシネマで観てきた。

Photo

前日に上映時間を調べたら朝一と二回目はほぼ満席状態。慌ててチケットを予約して第二回目の上映チケットを確保した。

本日、上映の30分前に劇場に到着したところすでに人だらけ。何やらローソンプレミアムイベントの上映もあるやらでとにかくすごい人だ。既に会場内ではヤマトは全席完売とアナウンスが流れている。

ジュースを買うのにも10分程並んでから入場。場内は満席である。やはり往年のヤマトファンが圧倒的に多い中にもちらほらと親子連れが。夫婦で来ているんであろう男女のペアもいたけど、うちはだめだなぁ。

冒頭の12分は既にネットやテレビで公開されていて、自分も視聴済みではあったが、やはり劇場の大画面と音響システムで見るのとは違う。

もう始まってすぐ旧作ヤマトではすっかりお馴染みの「無限に広がる大宇宙」から始まるナレーション、そのあとスキャットかと思いきやいきなりあのパイプオルガンの旋律である。

39年前に同じようにパイプオルガンが奏でる白色彗星のテーマを聴いて感じた絶望と恐怖が甦る。

旧作と大きく異なる点として、地球とガミラスは既に同盟関係を結んでいる。そして地球とガミラスの連合艦隊がガトランティスと戦っているシーンから始まる。

この辺りは宇宙戦艦ヤマト2199の世界でガミラスとガトランティスは星間戦争を行っているシーンがあるし、劇場版星巡る方舟ではヤマトとガミラスが共闘するシーンもあるのだが、その後3年間で同盟関係になって、更にガトランティスを敵と認識して戦うようになる過程の説明がないので、なんでこんなことになってんの?状態である。

古代は第3区船団護衛艦の艦長や、太陽系第三外周艦隊旗艦ヤマトの艦長代理ではなく、第二護衛駆逐艦隊所属47番艦・金剛改型宇宙戦艦〈ゆうなぎ〉艦長として戦闘に参加している。2199時代の金剛型に波動エンジンを搭載した戦艦らしい。ヤマトのクルーとしては相原と南部も古代とともに乗艦。

2199時代に多くの戦闘員が戦死してしまい、古代や島を特昇させてヤマトの各班長にしたくらいで、かつヤマトでの功績を考えると、地球帰還後にはヤマトクルーはもっと責任ある要職に就いてるんじゃないのって気もするんだけど、いったい他の艦の指揮は誰がとってるんだ?

この戦闘シーンで感じたのが、ヤマト2199の第一話の冒頭で感じたのとまったく同じ、艦の動きが軽すぎること。艦艇の間をすり抜けて防衛軍の司令長官が感嘆の声を漏らすゆうなぎの動きなんてまるでアクロバット飛行をする戦闘機のような軽快さだ。いくら宇宙空間をいくとは言え、故西崎プロデューサーは「宇宙は海」と言った。そしてヤマトは海を航海する艦である。もう少し動きに重厚さを持たせられないものか。旧作のヤマトには6万トン以上の排水量を誇る戦艦が動く重さが感じられたが、今のヤマトにはそれが無い。ヤマトは飛行機じゃなく艦である。もう少し重みをもった動き方を描いてほしいところ。

その後、いよいよアンドロメダ登場。なんかすごい悪役っぽい感じで描かれている。いきなり拡散波動砲でガトランティスを殲滅。今作のアンドロメダの波動砲は拡散させたり、一条でも撃てるだと。ってことは渦の中心核でも撃てちゃうのか。

そのアンドロメダ艦長は土方さんではなく、山南さん。えぇ?土方さんは今どこの職に就いてるの?

参謀とガミラス側とのやりとりに、波動砲封印は一戦艦の艦長が口約束しただけで国家としての約束ではないみたいな言葉があったり、他にもかつて憎しみ合った相手が今は・・みたいな今の日米同盟を思わせるセリフがあったり。

そういや波動砲艦隊構想なんて言ってた割に波動砲装備の艦は今のところアンドロメダ級のみ。旧作では数十隻の波動砲搭載艦がすでに建造済みだったのだが。

波動砲で撃沈されなかった大戦艦はそのまま地球上に落下しようとする。相変わらず役に立たない戦闘衛星。突如ゆうなぎがワープアウト、艦体で下から押して巨大戦艦の落下場所を変えようとするも手が出ない。

そんなときに真田さんからゆうなぎへの通信。やっぱり2202になっても最後の頼みは真田さんである。そして再起動するヤマトの主砲が大戦艦を撃沈する。ヤマトの主砲があんなに上を向いたのって史上初だろう。この瞬間、身震いして鳥肌もんである。

地球帰還後、裁判所に呼び出される古代。この時の古代の顔は旧作の古代の顔を彷彿とさせる。ある意味作画ミスじゃないかってくらい旧作の古代に似ていると感じた。

雪、めちゃかわいい。森雪に限って言えば旧作より2199より2202の雪が一番かわいい。

そして英雄の丘のシーン、さらばのあのシーンと同じカメラアングル。ほぼ同じセリフで進む。島が輸送艦隊勤務なのも同じだけど、制服(上着)は襟が緑になってる。これこそまさしくヤマト運輸。

テレサはさらばと同じ全裸で登場。いきなりその姿を見せる。さらばであった「イマ・・・ワタシタチノ・・・キョダイナ・・・アナタガタノ・・・カモシレマセン・・・ダレカガ・・・ハヤク・・・コノツウシンヲ・・・タチアガッテ」と言ったメッセージは無い。旧ヤマト乗組員の意識に直接呼び掛けてきた。しかも沖田艦長の姿となって。

今後ヤマトが地球連邦の反逆者となっていくのは旧作と同じらしい。

そして月面基地のシーンへ。コスモタイガーII、金田パースで描かれてる!

そしてここでも感じたことが、山本が搭乗していたコスモタイガーI、どことなくそのフォルムと動きにマクロスのバルキリーを感じた。なんか今にでも変形しそうな感じだった。そういや月面に向かう古代の宇宙服のカラーリングもVF-1や一条光を思い出すカラーリングだ。

マクロスを感じたのは他にもある。一人生き残って地球側に捕まったガトランティス兵。大きな試験管みたいなところに入れられて、なんだマイクローン化するのかと思ったら、調査の結果DNA操作を行い作られた?とかいうことが判明。おいおいゼントラーディ人かよ。

実はヤマト復活編の時にもSUSの大口径ビーム砲がマクロスの主砲を思い出すってなことを書いたんだが、今回もマクロス?ってなネタがかなり気になった。

エンディングは沢田研二の「ヤマトより愛をこめて」。これ、当時の音源をそのまま使ってるらしい。全盛期のジュリーの声がそのまま聴ける。


やはりヤマトは音楽が素晴らしい!なお2199の時の音楽は宮川泰氏作曲の各音楽を息子の彬良氏が耳コピして作り直したとかで、両氏の名前がクレジットされていた。今回も同様に彬良氏が耳コピして、更に前回同様に新しく作曲をしているらしいが、今回のクレジットは彬良氏のみ。父上の泰氏のクレジットは無かったのが残念。
てなわけで、ヤマト2202の第一章の感想。

なお、劇場の中のグッズ販売コーナーではアンドロメダが展示されている。

Photo_2

なお、第二章は6月24日公開だそうだ。

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コメント

どうも自分は未見なのでレヴューありがとうございます。
>もっと責任あるいいポジション
ていいますか教育部隊でしょうね。何しろ波動エンジンの運用経験者が彼らしかいない。3年で沖田艦(これもねえ新型艦の建造にコストを割くべき)をまた建造して乗組員を教育訓練して実戦に出せるか、ですよね。
>艦の動きが軽すぎる
これ、結局大型艦を見た事が無いんでしょうね。あとドメルとの戦闘を覚えていますか?包囲されたヤマトが砲塔を左右にグルングルンと回転させますよね。アレに通じるものがあるかと。実際の戦艦の砲塔回転速度は1分間で120度位なんです。機関銃座じゃないんだからさ、と言いたくなります。どうしようもない重量感の欠如。
>息子の彬良氏が耳コピして
これもどうなんでしょう。宮川泰氏本人がゲバゲバ90分のCDブックレットで「僕は譜面を全部残してあるんだけど引越しの時にこれだけ失くしちゃったんだよね」と発言してます。当然失くしたのはゲバゲバの方です。
自分は月曜の夜に見に行く予定です。星巡る、の時はフューリーと連チャンするという軍事的冒険をやらかした挙句車のバッテリーが死亡して玉砕するというバカをやらかしましたw^ ではでは

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