神戸市シェイクアウト訓練でのメール受信状況
阪神淡路大震災から20年を迎え、1月15日に神戸市で「シェイクアウト訓練」が行われた。
これは、地震発生時の安全行動を確認し防災意識の向上を図るための訓練で、同じような訓練を大阪府では毎年9月に大阪880万人訓練として実施している。
神戸市の訓練でも大阪府の訓練と同じく、携帯電話回線を使用した緊急速報メールの配信が行われるとのことだったので、880万人訓練と同じように、動作検証をしてみた。
なお、880万人訓練での動作検証結果は、昨年はここ、一昨年はここを参照。
さらに携帯電話における緊急速報メールの仕組みについてはここ、ここ、ここ、ここと4回にわたって書いている。
さすがに神戸市で配信されるので、今回は自宅で電源を入れたまま放置しているような端末では受信できない。手持ちの端末から何台かをピックアップして持ち込んで検証をしてみた。
なお、先の仕組みのところで書いているように、この通知は携帯電話機の現在位置の位置登録情報に基づいて配信されるので、神戸市民であっても配信エリア外にいれば当然受信できないし、逆に神戸市民でなくとも神戸市内等の配信エリア内にいれば配信されるのだが、配信後にtwitterを見ているとそのあたりのことをわかっていない人も見受けられた。
さて今回のメールであるが、緊急通報メールには2種類があり、ひとつは緊急地震速報、もうひとつは、津波警報、災害・避難情報である。今回は後者が使われている。
今回受信テストを行ったのは、ドコモXi総合プランで契約中のSO-02F、FOMAタイプシンプルバリュー契約SIMを挿入したP-01B、XiデータプランフラットにねんのiPhone5s、LTEプラン契約パケット無しのKDDI iPhone5、LTEプランLTEフラットのSOL26。更にSIMロックを外したLGL22にドコモタイプXiにねん、パケホダブルのSIMを挿入したもの。そして最後にBIGLOBE LTE for イオンのエントリープラン(SMS無し)のデータ通信専用SIMを挿したFOMA P-01Aを用意した。
配信時刻が来ると周囲でいっせいに着信音が鳴り響く。とりわけこれだけの端末を電源を入れて待機させている自分のところはにぎやかであるw
結論から言うと、SO-02F、P-0B、iPhone5s、iPhone5、SOL26は当然ながら受信。更にMVNOのデータ専用SIMを挿入しているFOMA P-01Aも受信している。
最後にSIMロックを外しているLGL22であるが、こちらはなにやら反応はしたようだ。画面上にメール本文は見られないのだが、メール配信があったと思われる時刻にSMSアプリにNTT DOCOMOから何やらSMSが届いている。ところがこのメール開くことができず内容を確認することができない。
仕方ないので、SMSアプリのデータそのものを取り出してみた。
ファイルの場所は「/data/data/com.kddi.android.cmail/databases/SMS.db」
このデータはSQLiteのdb形式なので中身を確認してみると、「新着メッセージがあります You have a new message. NTT DOCOMO, INC.」というメールが確認できた。
やはりドコモの速報メールだからエリアメールアプリがないとうまく受信できないのか?っていうか何で開くことができないの?
なお、ドコモのXi機は、Xiが圏外かつ他社のLTEがエリア内の場合は、他社のETWS信号でも受信可能だそうだ(未確認)。LTEについては3社とも共通規格であり同じようにETWSを使っているからか。
今回のメール、KDDIのフィーチャーフォンやSBMのiPhone4sでは受信できなかったという人がいた。おそらく端末が地震速報の受信にのみ対応しているからなのかなぁ?と思ったのだが、iPhone4sは両方に対応しているはずだ。iPhone4でもドコモSIMを認識させた環境で大阪880万人訓練の受信は成功している。どういうことなのかなぁ?
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