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2011年6月 6日 (月)

docomoの障害で他社にまで影響が

本日の朝8時27分頃に発生したdocomoの通信障害。18時25分に音声通話のみ復旧したが19時30分現在再びつながりにくい状況が発生、パケット通信ともに最大172万人に影響が出るとのこと。

なお、今回の対象ユーザーが関東甲信越地域で契約したユーザーで現在の居場所には関係がない。

さらに関東甲信越地域で元々docomoで契約をしていたがMNPを利用して他社に同番移行した人についても影響が出る可能性があるとのこと。

これはどういうことかというと、元々携帯電話に限らず電気通信番号というのは電話会社が自由に決めている物ではなく、国(総務省)が割り当てを行っている

これで例えば「090-100-****」はdocomo、「090-110-****」はKDDIという風に決まっている。

各事業者はこれに基づき、自社に割り当てられた番号を更に社内で例えば地域単位等で細かく割当基準を作っている。

以前は携帯電話事業者が各地域ごとに分社化していて、それぞれの会社ごとに番号が指定されていたので、おおざっぱに言えば地域ごとにわけられていると言ってしまうと言い過ぎ?

電話をかけると、この番号割り当て規則に基づき交換機はそれぞれの会社宛に回線を接続しにいくのだが、MNPで移行してしまうと、元々docomoに割り当てられていた番号が現在はKDDIが使っているなんてことが、一回線ごとに発生する。

それらの情報を一回線ずつ全事業者に知らせて情報共有するのは大変なことなので、元々番号を割り当てられている事業者が電話番号のデータベースを持つ仕組みになっている。

実際に電話をかけると交換機はまずは国が決めた番号割り当てに基づいて元々番号を保有している事業者に照会をかけ、MNP移行していれば移行先を教えて改めて接続するという方法をとっている。

各事業者はMNPで転出されればされるほど、他社に行った客の電話番号を管理しないといけないという仕組みになっている。

で、今回のdocomoの障害は、どうもこの電話番号データベースに絡むところで障害が出てしまっているので、現在の使用事業者に関係なく、ある固まりの番号群に所属する移動機が全て使えない状態になってしまったというものらしい。

先日もsoftbankモバイルで30時間にも及ぶ通信障害が発生したばかりだが、「ネットワークトラブルが多いから、信頼性の高いdocomoへMNPした。」という人の場合は、その番号を使い続ける限り、元々の契約会社のトラブルの影響を受ける可能性があることになる。

どうしても携帯電話が使えないと困る人、危機管理の仕事をしている人、報道機関に勤める人等々、緊急時でも連絡が取れる態勢を取らなければいけないような人は、やはり複数キャリアの携帯電話を持つ、お互いに転送させる、携帯電話が使えない場合を考えて、固定回線からでも転送設定が出来る電話番号を把握しておく等の対策が必要だ。

ちなみにdocomoの転送電話、留守番電話の設定は「090-310-14**」へかけることで契約電話機以外からでも遠隔操作で可能である。

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