ドコモとソフトバンクモバイルの緊急地震速報の違い
携帯電話機での緊急地震速報について2日間続けて書いた中で、どうしてSBMの緊急地震速報は電池の持ちが半分以下になるのかわからないと書いた。
実はdocomoとSBMの緊急地震速報の仕組みが異なるのだそうだ。
No!SoftBankのブログへコメントをされている人がいる。これを読んでみるとその理由がはっきりする。
docomoのエリアメール、SBMの緊急地震速報ともにやはりCBSの仕組みを使っているのは同じだったが、細かいところが違うようだ。
エリアメールではまず、緊急地震速報があるというフラグ情報を、端末が待ち受け中に呼び出しを受けるために常時受信している電波にのせている。フラグを受信した端末は、続いて緊急地震速報の本文がのせられているBCCHというチャンネルを受信し、喚起音を出し、メッセージを表示させるのだ。
SBMの場合はどうか。SBMはフラグ情報も本文も同一のBCCH上で伝送しているのだという。
携帯電話機はバッテリーの持ちを長くするために、普段の待ち受け状態では呼び出しを受けるためのCHしか受信していないのだが、SBMの場合は緊急地震速報を受信するためには更にBCCHを受信しなければならないのだという。つまりそれだけ受信動作をさせるために動作させるデバイス等も増え、結果的に今まで以上に待ち受け時の消費電力が増えることになるのだそうだ。
これは基地局設備を導入しているベンダー等によるものらしい。docomoの基地局設備を国内メーカーが納入しているのと違い、SBMは海外メーカーからも調達しているため、対応できなかったりコストが高くなるためにという大人の事情があるのだとか。
ということで、それでなくとも電池の持ちが悪いスマホなんかは更に電池が持たなくなると言うことらしい。
それから、この春からdocomoがSIMロックの解除に応じるようになり、早速第一号機が22日から発売されるわけだが、そもそもの仕組みが異なるということは、緊急地震速報に対応していて、設定をONにしても待ち受け時間が変わらないdocomoの端末をSIMロック解除してSBMのUSIMを挿して使えば問題解決というわけにはいかないということになる。もちろん逆も同じで、仮に将来SBMもSIMロックを解除したとして、今後発売される緊急地震速報対応のSBMの端末をSIMロック解除してdocomo契約で使ってもエリアメールの受信は出来ないと言うことになる。
SIMロックを解除した携帯電話機を元々の販売キャリア以外へ持ち込んだ場合、ネットサービスだけでなく緊急地震速報等のサービスも使えないということには注意が必要となる。
ちなみに、自分はエリアメール対応端末を発売日に購入して以来ずっと使用し続けているが、幸いにもエリアメールを受信したことがない。KDDIの緊急地震速報は余震の時に滋賀県内でも配信があったようで、父親がびっくりしたと話していたが、確かにいきなり鳴り出したらびっくりするだろう。
docomoのWEBサイト内のエリアメールのページで実際の喚起音を聞くことが出来るので、今まで一度も聞いたことのない人は、どんな音なのか聞いておいてもいいと思う。
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