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2011年4月に作成された記事

2011年4月28日 (木)

docomo、発売済みのスマートフォンを緊急地震速報対応

NTTドコモの2010年度決算の発表の場で山田社長が、これまでに発売したスマートフォンについて、今夏に緊急地震速報を配信する「エリアメール」サービスに対応すると表明した。記事はこちら

これまで、今年の冬に発売するスマートフォンからエリアメールに対応すると表明していたが、今夏に既存のスマートフォンでCBS(CellBroadcastService)方式によるエリアメール配信に対応するようにGoogle側でAndroidの改善が行われるとのこと。

囲み取材の中で山田社長は、Xperia(SO-01B)くらいから対応する旨の発言をしたそうで、先日のソニエリブログでのX10へのAndroid2.3対応の表明といい、Xperiaユーザーにはうれしい発表となった。

ちょっと気になるのがGoogle側でAndroidの改善が行われるという表現。これはどういう意味なんだろう。

先日発表されたSBMはソフトウェアのアップデートのみで対応させるということだったが、今回のdocomoの発表はSBMが言うソフトウェアのアップデートとは中身が違う?docomoとSBMでは同じCBSでも伝送するchが違うなど同一の仕組みでは無いようだし。

Androidの過去のバージョンにまで遡ってCBS対応のための改善が行われるということなんだろうか。各バージョン用にServicePackの様なものでも出るってこと?

Xperiaくらいから対応ってことは、やはりHT-03Aは忘れられた子?それともAndroid1.6を採用しているLYNX SH-10Bなども無理?

それともXperiaの2.3へのアップデート、T-01C等の2.2以降へのアップデートを夏に実施し、一気に対応させる?

いずれにせよXperiaユーザーにはうれしい話である。

なお、ドコモが提供しているエリアメールには2種類の方式、CBSとETWSがある。既存端末への配信はCBS方式、今冬以降の機種はETWS方式を使うとのこと。

なおiモード機については2010年冬モデルからETWS方式に対応している。

ETWS方式については、またの機会で説明しようかと思うが、こちらで詳しく解説されている。

2011年4月26日 (火)

au(KDDI)フェムトセルでも緊急地震速報へ対応

4月26日のKDDIの発表「「auフェムトセル」向け回線の追加等について」によると、KDDIが6月上旬から「緊急地震速報」「TV電話サービス」「EZニュースフラッシュ、EZニュースEX、EZチャンネルプラスの自動配信」について「auフェムトセル」経由でも利用できるようになるそうだ。

ちなみにドコモのフェムトセル(マイエリア)サービスはエリアメール(緊急地震速報)に対応している。

ソフトバンクはもちろん対応していない。

2011年4月25日 (月)

Internet Explorer 9(IE9) 日本語版いよいよ公開

大震災の影響で、日本国内のインターネットトラフィックの増大を防ぐために公開が延期されていたInternet Explorer 9 日本語版がいよいよこの後26日午前0時からマイクロソフトのサイトよりダウンロード提供される。

その後、ベータ版やRC版ユーザーへの自動更新、さらにその後でWindows Updateを通じて更新プログラムの通知が行われる。

新しいIE9の最大の特徴はIE8から約20倍に向上した動作速度、さらに大きく変わったユーザーインターフェース、次世代標準といわれるHTML5対応等々

動作環境はWindows Vista、7、Server 2008のそれぞれ32ビット、64ビット、残念ながらまだまだ多く使われているXPについては対象外。

しかし世の中にはWindowsXP以降でしか動かないソフトやドライバをWindows2000で動作させるべく頑張っている人達もいるので、ひょっとしたらIE9もXPで動くようになる可能性もないとは言えないかもしれない。

IE9のダウンロードはこちらから

2011年4月22日 (金)

iPhoneの位置情報、iOS4以前のバージョンでは

昨日に書いたiOS4による位置情報の記録

それではiOS4以前ではどうだったのかという話がこちらのブログに書かれてあった。

この記事によると、位置情報の記録はiOS4に始まった話ではなく、以前のバージョンでは「h-cells.plist」というファイルに記録されており、

「root/Library/caches/locationd」フォルダ

に保存されている。但しアプリからは隠れていて簡単にはアクセスできないそうだ。(脱獄したiPhoneにiFunbox等のアプリとか、PCへのバックアップファイルの中からでも無理なんだろうか?)

ちなみに記録されているデータはiOS4のconsolidated.dbとほぼ同じ。

consolidated.dbがSQLiteなのに対し、h-cells.plistはApple Property Listのフォーマット(たしか電話帳やメールと同じだったような)で保存されている。

こういった位置情報は、捜査機関に使われているとのこと。

それから、この位置情報についてはiPhone等の利用規約に位置情報の取り扱いが明記されているそうだ。

客のiPhoneのリアルタイムの位置情報を送信し、収集し、保持し、処理し、使用することが出来る。客は同意し承諾したことになる。

と書いてあるらしい。

こちらのデータもconsolidated.db同様に確認したかったのだが、あいにく手持ちのiPhoneは既にiOS4、PC内のバックアップファイルもiPhoneOS3以前のものが無く、確認できなかった。

docomoとSBMの緊急地震速報の仕組みをもう少しわかりやすく説明すると

21日の記事でdocomoとSBMの緊急地震速報の仕組みを書いたんだけれども、ちょっと難しいので、もう少し簡単に説明しなおし。

携帯電話機が呼び出しを受けるために常時受信しているchがある。これを仮に01chとする。

01chはみんなが受信していて、それぞれの電話に着信がある場合にもここで呼びかけがある。

それとは別に地震速報が流されたりする02chというのがある。もちろん地震速報はいつ流されるか分からない。

そこで02chで放送がある直前には、誰もが聞いてる01chで、「この後すぐ02chで地震に関する放送を行うからみんなは02chを聞いてね」と叫ぶ。叫びを聞いたみんなが02chを聞いて地震が起こるということを知る。

どんなときも01chだけ聞いていればOK

これがdocomoの方式

SBMの場合は、「今から放送をするよ」という予告を誰もが聞いてる01chで行わずに、放送を行う02chで呼びかけを行う。従って放送が何時あるかは01chをずっと聞いていても全く分からず、放送開始を知るためには01chとは別に02chも同時にずっと聞き続けないといけない。

電話として待ち受けしながら、緊急地震速報を受信するためには01chと02chの両方を聞き続けないとだめなために、電話機の電池持ちが半分以下になってしまう。

これがSBMの方式

こんなのでわかりやすくなっただろうか

2011年4月21日 (木)

iPhoneに記録される位置情報

今朝、職場で教えてもらったのだが、iPhoneのiOS4がユーザーの行動履歴を保存していることが判明したのだとか。

ググってみると確かにこの話題だらけだ。何のためにこんな情報を記録しているのかは分からないけれど、外部に送信・公開されているというものではないらしい。

というわけで調べてみた。

記事によると、「consolidated.db」というファイル内に暗号化されることもなくおよそ10ヶ月分の基地局の履歴が保存されているのだとか。

この「consolidated.db」というファイル、本体内では、

/private/var/root/Library/Cache/locationd/consolidated.db

/var/root/Library/Cache/locationd/consolidated.db

の2カ所にあった。

もう一カ所同名のファイルがあったが、これは違うようだ。上記の2ファイルは全く同じ物。

システム内のファイルなので、普通はユーザーがアクセスできないが、iTunesに接続してパソコンにバックアップすることでアクセス可能となる。つまりパソコン内に保存されているiPhoneやiPadのバックアップファイルを調べることで、その持ち主の行動が分かってしまうことになる。

「consolidate.db」はSQLiteのデータである。SQLiteのデータを見ることができるツールを使えば中身が容易に見える。

というわけで覗いてみると「CellLocation」というテーブルがありこの中に、MCC、MNC、LAC、CI、Timestamp、Latitude、Longitude等々といったデータがあるわあるわ。

MCCはMobile country code

MNCはMobile Network code

LACはLocation Area code

CIはCID(Cell ID)

ということで、どこの国のなんという事業者を使っていたのかとか、どの基地局を補足していたのかということが丸わかり。SIMフリー機でSIMをとっかえひっかえ使っている場合はいつどの事業者のSIMで使っていたのかなんてことまでわかってしまう。

なおTimestampは2001年1月1日00:00(GMT)からの秒が記録されているので変換してやると実際の日時が分かる。LatitudeやLongitudeは基地局の緯度経度の情報だと思われる。

さらにこのdb内にはWifiLocationというテーブルもあった。こちらは補足した無線LANの親機の情報を記録しているようだ。こちらも日時情報や緯度経度の情報、無線LANの識別は親機のMACアドレスを記録している。

既にOS X 10.6用にこれらのデータを地図にプロットするソフト「iPhone Tracker」が公開されている。Windows用ツールが出てくるのも時間の問題だと思われる。

なお、こちらのサイトに「consolidated.db」をアップロードすると、GoogleMap上にプロットしてくれるので、興味のある人は試してみては。

自分の場合は昨年の8月30日から4月13日まで1634のポイントが記録されていた。記録のタイミングがいまいちどうなっているのかわからないが、出張で出かけた際の移動経路や帰省して徘徊した場所、普段の行動範囲が見事に地図上に表れた。なおポイント一つ一つにきちんとタイムスタンプが付いているので、過去の行動も思い出しやすい。

この「consolidate.db」さっきも書いたように、一般的にはユーザーがアクセスできない場所にファイルがあり情報が記録されており、普通はユーザーが消すとか中のデータを改ざんするといったことは行えない。これだけ世界的に話題になってしまっては、次のiOSのバージョンアップで何らかの手が加えられるかもしれないが、フォレンジック的にはおいしい情報だと思う。

本当は、この記事を書くにあたり、実際にSQLiteのファイル内にデータが記録されている状況や、プロットした地図などをキャプって載せようかと思ったのだが、やっぱり自分の個人情報だったりするので止めた。

ドコモとソフトバンクモバイルの緊急地震速報の違い

携帯電話機での緊急地震速報について2日間続けて書いた中で、どうしてSBMの緊急地震速報は電池の持ちが半分以下になるのかわからないと書いた。

実はdocomoとSBMの緊急地震速報の仕組みが異なるのだそうだ。

No!SoftBankのブログへコメントをされている人がいる。これを読んでみるとその理由がはっきりする。

docomoのエリアメール、SBMの緊急地震速報ともにやはりCBSの仕組みを使っているのは同じだったが、細かいところが違うようだ。

エリアメールではまず、緊急地震速報があるというフラグ情報を、端末が待ち受け中に呼び出しを受けるために常時受信している電波にのせている。フラグを受信した端末は、続いて緊急地震速報の本文がのせられているBCCHというチャンネルを受信し、喚起音を出し、メッセージを表示させるのだ。

SBMの場合はどうか。SBMはフラグ情報も本文も同一のBCCH上で伝送しているのだという。

携帯電話機はバッテリーの持ちを長くするために、普段の待ち受け状態では呼び出しを受けるためのCHしか受信していないのだが、SBMの場合は緊急地震速報を受信するためには更にBCCHを受信しなければならないのだという。つまりそれだけ受信動作をさせるために動作させるデバイス等も増え、結果的に今まで以上に待ち受け時の消費電力が増えることになるのだそうだ。

これは基地局設備を導入しているベンダー等によるものらしい。docomoの基地局設備を国内メーカーが納入しているのと違い、SBMは海外メーカーからも調達しているため、対応できなかったりコストが高くなるためにという大人の事情があるのだとか。

ということで、それでなくとも電池の持ちが悪いスマホなんかは更に電池が持たなくなると言うことらしい。

それから、この春からdocomoがSIMロックの解除に応じるようになり、早速第一号機が22日から発売されるわけだが、そもそもの仕組みが異なるということは、緊急地震速報に対応していて、設定をONにしても待ち受け時間が変わらないdocomoの端末をSIMロック解除してSBMのUSIMを挿して使えば問題解決というわけにはいかないということになる。もちろん逆も同じで、仮に将来SBMもSIMロックを解除したとして、今後発売される緊急地震速報対応のSBMの端末をSIMロック解除してdocomo契約で使ってもエリアメールの受信は出来ないと言うことになる。

SIMロックを解除した携帯電話機を元々の販売キャリア以外へ持ち込んだ場合、ネットサービスだけでなく緊急地震速報等のサービスも使えないということには注意が必要となる。

ちなみに、自分はエリアメール対応端末を発売日に購入して以来ずっと使用し続けているが、幸いにもエリアメールを受信したことがない。KDDIの緊急地震速報は余震の時に滋賀県内でも配信があったようで、父親がびっくりしたと話していたが、確かにいきなり鳴り出したらびっくりするだろう。

docomoのWEBサイト内のエリアメールのページで実際の喚起音を聞くことが出来るので、今まで一度も聞いたことのない人は、どんな音なのか聞いておいてもいいと思う。

SBMの緊急地震速報について思うこと

先日書いたAndroidのCBSの設定について、コメントをいただいたtssさんに教えてもらったAny Cutというアプリを使い表示させることに成功した。

Cbs これはXperiaで表示させたもの。緊急ブロードキャスト以外に天気や交通情報、フライトスケジュール、レストラン、宿泊、お店情報、広告、株価情報、求人情報、テクノロジーニュース等々といった項目の設定ができるようになっている。

昔J-PHONEやVodafoneが行っていたような配信サービスみたいなものを、キャリア側が提供すれば利用できるようだ。

ちなみに、この設定はGalaxy Tabでも表示可能だったし、カスタムROMのGinger Yoshi 1.0 RC7を入れているHT-03Aでも可能だった。

さてSMBが今回対応を表明した緊急地震速報について、孫社長はTwitterで「出来ました」とツィートしているが、きちんと読むと「出来た」のではなく、「これからやる」ということがすぐにわかる。

SBMの公式発表を見ると、「2011年度上期に発売する機種は一部機種を除くすべてに」と書いてある。一部機種を除くんならすべてでは無い。なんかおかしな日本語って感じがしないでもない。

SBMの緊急地震速報のページを見ると「お申し込み不要、S!ベーシックパックへの加入不要」ということから、このサービスもdocomoと同じCBSの仕組みを使っていると推測できる。

で、こちらのページを見ると「受信設定をOnにした場合、ご利用時間が半分以下になることがあります」とある。CBSの仕組みを使っている(はずな)のに、どうして利用時間が半分以下になってしまうのだろう。もちろんdocomoのエリアメールの受信設定をしても利用時間が半分以下になるなんて話は聞いたことがないし、取説にも掲載されていない。まぁdocomoがそういう話を隠してるのなら話は別だが。そもそもCBSの受信をonにすることで何で利用時間が半分以下になるのかの理由がわからない。

でもってわからないのが、なぜ今まで対応機種が1機種しか出ていなかったのか。日本では製造メーカーは事業者の仕様にあわせて端末を製造するのだが、自社が提供しているサービスをあえて利用できない端末を製造させていたのだろうか。そうでなければ普通は利用できるように要求すると思うのだけど。これも端末のコストを下げ、利用コストを下げさせるため?

Android端末については、今後発売になる機種のみならず、これまでに発売してきた端末についてもソフトウェア対応で利用できるようになるとのこと。つまりハードウェア的に使える物を採用しているのにわざと使えないようにしていたと言われても仕方ない話である。

もし、他の2キャリアなみに対応していたら、救われた命もあったのではと思ってしまう。

震災後のサービス復旧への取り組みなどを見ていても、なんだかなぁ。

前にもspモードメールのトラブルの時に書いたけど、今や携帯電話は立派なライフラインである。

社の幹部のツィートを見ていても、携帯電話事業者としての一番の使命が何かってのがわかってないんじゃないのって思ってしまう。

被災地での復興が遅いのは800MHzが無いからとか、そんなの理由にならない。

「福島原発に基地局提供」,KDDIが東日本大震災による復旧状況を説明 http://tinyurl.com/42gy8wj #itprojp

とか

ドコモの基地局、福島第一原発30キロ圏内で51局が復旧 - ITmedia +D モバイル http://t.co/PBVrEks

を見ていると、仮に800MHzをこの2社が免許を与えられていなくてもやってただろうし、もちろん死の危険がある個所へ、進んで行けと言っているのではない。高利得の指向性アンテナを使うだとかする方法などの検討はしたのだろうか。そこで800MHzが無いと話にならないって結論になったのか。あと警察や自衛隊に対して「通信手段としては通常の携帯電話ではなく、特殊なシステムを使うべきと考えます。」なんて発言は出てくるのが信じられない。警察や自衛隊等々の特殊な機関には自社回線を使って欲しくない、うちはコンシューマー向けに提供しているんだよ。ということか。

むしろこういう機関に使ってもらうことで、自社の回線の信頼性を宣伝できるのでは無いんだろうか。これでは自社の回線は信頼できない、使い物にならないと自ら宣伝してるようなもの。BCPって何?状態である。

災害対策基本法の指定公共機関になっているかいないかなんて関係ない。ようは、社会的な使命感を持って事業を行っているのか、ただ単に金儲けの手段として事業を行っているかの考え方の違いが今回の震災被害で表れたのではと思われてしまっても仕方ない。

ここを見ていると、決してそんなことは無いということはわかるんだけど。

緊急地震速報への対応については、他の2キャリアに比べて遅すぎるという声もあるが、そもそもCBSは電波が届かなければ使えない。(当たり前だけど)さらにフェムトセルのエリア内では利用できない。SBMはサービスエリアの展開に通常の基地局設備の設置ではなくフェムトセルに頼っているところが他社より多いらしい。これではますます緊急地震速報は使い物にならない。(だから積極的に端末を投入しなかった?)まずは他の2キャリアなみに使える環境整備すること、先にも書いた携帯電話事業者としての一番の使命を果たすことが最優先か。

ところで話は戻って、SBMから発売されたAndroid端末の緊急地震速報がソフトウェアだけで対応できるということは、おそらく同じ仕組みを使っているdocomoのエリアメールへの対応だってAndroid機はソフトウェアだけで対応できるんじゃないの?という疑問がわいてくる。

社長は2011年冬モデルから対応と発表しているが、もしソフトウェアだけで対応できるんなら、これまでに発売した機種についてもぜひ対応してほしい。

というわけで、今日は珍しくSBMに対しての書き込みになってしまった。

2011年4月18日 (月)

携帯電話の緊急地震速報の仕組みについて

ソフトバンクモバイルが開発表明から4年、ようやく携帯電話における緊急地震速報のサービスに本格対応を開始した。

CNET Japanの記事のタイトル(「ソフトバンクが「緊急地震速報」対応へ--ドコモ、auのスマホは?.」)だけ見ると、ソフトバンクが一番乗りで他社はどうなってるの?みたいにも取れるが、実際にはドコモは2007年11月、具体的には905iシリーズ以降のフィーチャーフォン、KDDIは2008年1月発売以降の機種で原則対応している。

ソフトバンクは2008年5月に開発を表明して以降、対応機種はこれまでに1機種発売されたのみだった。

このサービス、ドコモでは「エリアメール」という名前でサービスされており、NTT DoCoMo テクニカルジャーナルのVOL.15 NO.4に「緊急情報の同報配信サービスの開発」というタイトルで詳しく解説されている。

また、「無線にゃん」にも詳しく解説されているので見てもらうとして、

気象庁から配信された緊急地震速報を「エリアメール」に変換し、指定された地域に在圏して、かつ対応移動端末を有するユーザーに対して同報配信するもので、気象庁と同様全国を186ブロックに区分し、最大震度が5弱以上と推定された場合に、震度4以上の揺れが想定される地域に配信される。

この配信の仕組みにCBS(CellBroadcast Service)という仕組みを使っている。

無線の共通チャネルを使い、一斉に送られているので、通話中などの端末は共通チャネルを受信していないので配信を受けられないという制約があるが、待ち受け状態にある端末には遅延無く一斉に送られるというメリットがある。

音声通信用チャンネルでもなく、パケット通信のデータ通信でもない方法を使うことで、回線の輻輳などに影響を受けない緊急配信を可能としている。

KDDIについてもよく似たブロードキャストSMSという仕組みを使い配信している。

iPhoneの「ゆれくるコール」やAndroidの「なまず速報β」は、1台1台にコネクションを張って接続状態にしてから情報をプッシュしているので、ユーザーが増えるにつれ回線の輻輳状態等の影響を受け、遅延無く配信することが難しくなる。

これが本物の緊急地震速報ともどきの大きな違い。

なお、Android機にはセルブロードキャストSMSに関する設定メニューが隠されているということらしい。

メニューを表示できるようにすると、このあたりの設定のOn/Offができるようだ。(実際には動作しないみたいだけど)

ちょっと興味があったので、調べてみたら

/data/data/com.android.providers.settings/database/settings.db

というファイルがある。

AndroidのdbファイルはSQLiteなので、SQLiteのブラウザでアクセスしてみると、

cdma_cell_broadcast_sms

というのがある。これなのかなぁ。

twitter等を見ていると、隠しメニューを表示させている人もいる。

Android機のメニューの設定、通話設定の辺りに表示させられるみたいなんだけど、自分のスキルではわからない。

どうすれば、この隠れているメニューを表示させることができるの?誰かヒントだけでもいいから教えて。

2011年4月16日 (土)

NIFTY-Serve復活! #nifty25

2006年3月31日をもってサービスが終了したパソコン通信のNIFTY-Serve

NIFTY-Serveのサービスが開始されて25周年になる4月15日、今は無きNIFTY-Serveの体験をできる特設サイトが立ち上げられた。

このページにアクセスすると、懐かしいテキストベースの画面で、

FENICS-ROAD2

HOST NAME?
*C NIF

COM
Enter Connection-ID --->SVC
Enter User-ID --->

の画面が現れる。

FENICS-ROAD2、2400bpsでのアクセスポイントだ。たぶん再現されている画面の通信速度も2400bps。今や携帯電話でもMbps単位の通信速度、今では考えられない速度だ。アナログモデムでつなぐと「ピー、ギャギャギャ」と今ではFAXくらいでしか聞けないような音にデータを変換し、通信を確立させる。なれてくるとこのネゴシエーションをはる時の音で、接続時の通信速度がわかるようになる。

このあとログインすると

Enter Password --->

ようこそNIFTY-Serveへ
  Copyright(C)  1986-2011
by NIFTY Corporation
ALL Rights Reserved

前回LOG OUT 06/03/31  23:59:59

--メールが3通届いています(未読分3通)--

NIFTY-Serve  TOP
1. サービス案内・検索     2. 電子メール
3. 掲示板              4. CBシミュレーター
5. フォーラム            6. ニュース/スポーツ/天気予報
7. 企業/経済/人物/行政 8. 科学/技術/翻訳
9. 書籍/教育/就職      10. 趣味/旅行/生活
11. 占い/クイズ/ゲーム    12. ワープロ/コンピューター
13. ショッピング/ステーション 14. 海外データベース(INFOCUE)
15. コンピュサーブコーナー   16. ビギナーズコーナー
17. 他ネット接続サービス     e. 終了

のログイン直後の画面が表示される。

Copyright(C)の後が1986-2011となっていたり、前回LOG OUTがサービス終了の日時になっていたり芸が細かい。

さらにその後は、NIFTY-Serveユーザーにはおなじもの「GO」コマンドでFORUMなどへ入っていける。

試しにいつも入り浸っていた「FIBMNOTE」へ行ってみると

>GO FIBMNOTE
<IBM ThinkPad Users' Forum>   FIBMNOTE
1. お知らせ     2. 掲示板            3. 電子会議
4. データライブラリ  5. 会員情報     6. リアルタイム会議
7. SYSOP 宛メール  8. オプション        E. 終了

と当時の画面が再現された。

実に5年ぶりのNIFTY-Serveの画面。

今回の大震災でtwitter等のネットの有効性が改めて脚光を浴びているが、16年前の阪神・淡路大震災ではこのNIFTY-Serveをはじめとするパソコン通信による安否情報の発信などが行われていたり、その2ヶ月後に発生した地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教の信者が自営のパソコン通信を使い連絡を取っていたことでパソコン通信というメディアが脚光を浴びていた。

日本でインターネットが身近になるのはこの年の末にWindows95が発売になり、さらにその後の話である。

今の自分がいるのはNIFTY-Serveのおかげとも言えるくらい、自分には大きな影響を与えたNIFTY-Serve。

NIFTY-Serveを知る人には、懐かしさに浸ってもらい、NIFTY-Serveを知らない人にもぜひ昔のパソコン通信とはこんなものだったのかと見てもらいたい。

NIFTY-Serveがフォーラムを廃止してから、mixi等が台頭してきたのではという気がする。特定のテーマによるコミュニティは、NIFTY-Serveのフォーラム。140文字という限られた文字数でつぶやくtwitterはCBやリアルタイム会議。

今はやりのmixiやtwitterの原点を見ることができるかも。

2011年4月13日 (水)

地震速報通知アプリの紹介

3月11日から早一ヶ月が経ったが、未だに余震が続き油断を許さない状態が続いている。

今回は、パソコンやスマートフォンで地震発生を知ることができるアプリの紹介。

まず個人向け緊急地震速報 The Last 10-Second、これはウェザーニュースの会員(月額315円)なら無料で使うことができる。常時接続環境のWindowsPCにインストールしておけば、地震の揺れを察知し、予測震度、到達秒数等を素早く知らせてくれるというもの。

次に、ストラテジーのSignalNow Express、これもWindowsPC用アプリで気象庁の高度利用者向け緊急地震速報を受信し、予測震度、到達秒数等を計算し、通知してくれるもの。利用は無料だが登録が必要。

この両アプリは更に受信した内容をメールで再配信することもできる。

3つめはP2P地震情報。これは元々はP2Pでつながっているピアが揺れを感じたら情報を発信し、リアルタイムに地震の発生を知ることができるというもの。震源より遠ければ自分の場所が揺れる前に受信ができるが、到達時間までは分からない。プラグインによりNHKラジオ第一放送で流される緊急地震速報の発表を知ることが可能。また津波に関する情報が出された際にも通知可能。

Linuxでは、Google Chrome用のアドインで緊急地震速報 by Extension - Google Chrome extension gallery というものがある。twitterを利用した地震速報で時刻と発生場所、震度、マグニチュードの情報を通知してくれる。Google ChromeのアドインなのでWindowsでも使用可能である。

次はスマートフォン用アプリ

一部の携帯電話機ではキャリアから一斉配信される仕組みがあるようだが、スマートフォンではまだまだKDDIの一部機種を除き対応されていない。

スマートフォン用アプリではAndoroidではなまず速報βがすばらしいできだと思う。実験的ながらプッシュ通知に対応しており、震度や距離等を設定しておけば自動的に表示してくれる。NHKの緊急地震速報などよりも早いこともあり、また電話機のスリープを解除したり、マナーモードを解除して通知音だけ出すことなども可能。通知音も自分で選択できるので、自分の場合はNHKの緊急地震速報の通知音を取り込んで利用している。

iPhone用では、ゆれくるコールというアプリがある。地震発生時に指定した予測地点に到達する時間と予想震度を通知してくれる。

残念ながら今のところWindowsMobile用アプリは無いようである。どうしてもWindowsMobileでという場合は、先に書いたWindowsPC用アプリを常時起動させ、WindowsMobile機のメールアドレス宛に配信させることで通知は可能となる。

ちなみにdocomoのスマートフォンでは冬モデルから正式にエリアメール(地震速報等)に対応するそうだ。

2011年4月 9日 (土)

大阪で計画停電!?それは無いだろ。

大阪市内にある法務局合同庁舎に昼間行ったところ、3基あるエレベータのうち2基が停止中。ちょうどお昼休みどきでエレベータの前には列が出来ていた。

エレベータの前には張り紙がしてあり、それを読んでみると、「電力不足による計画停電への政府の取り組みに協力してエレベータを停止」とかいったような主旨のことが書かれていた。

言うまでもなく大阪市内は関西電力の送電を受けている。

関西電力は現在中部電力等と協力し、東京電力に対し最大100万kwの電力融通を行っている。

関西電力は164の発電所を持ち、3,576万kwの発電力を誇る。これは電力消費が増える夏場の最大需要を想定し、更に余裕を持たせた発電力となっており、夏のピーク時に東電への電力融通を行ってもまだ余裕のある発電力となっている。

法務局合同庁舎の電気代は税金でまかなわれているので、無駄金を節約するとか、温暖化防止や省エネのための節電、エレベータ停止なら納得できる。

しかし、その理由が計画停電への協力のためというのはおかしい。国の機関がこんな理由で節電をしていれば、これでは関西電力にあっても計画停電を実施するのではと思う人がいても不思議ではない。

何度も言うが、決して節電をするのがおかしいと言っているのではない。が、しかしその理由が計画停電への協力というのはおかしいのである。単純に「節電のため」とだけ言っていればいいのに。

2011年4月 7日 (木)

大阪城公園の桜が満開

20110407_085550 少し前に大阪城公園のJR森ノ宮駅前の紅葉スモモが満開というのを書いたが、あれから2週間、久々に大阪城公園を通ってみたら、桜の花が満開になっていた。

これは大阪城公園の南側、中央大通りに並行している近くで西向きに撮影した写真。(ブログ掲載に当たりリサイズしている)

自転車で走りながら撮ったので少しぶれてるところがあるけれど、写真で見る以上に見事な桜のトンネルができている。

この写真の中央あたりには、約30人の見るからに真っ新なスーツを着た新社会人たちが、ブルーシートを敷いて花見の場所取りをしている最中である。

この写真を撮影したのは朝の9時前。こんな早い時間から30人もの社員を花見の場所取りに行かせるってどこの会社だよ。

仕事が終わって、今度は19時30分過ぎに再び大阪城公園を通ってみた。

20110407_193748

朝にはなかったのに、今日一日の間で露店は並び、桜の木の下では大勢の人が花見を楽しみながらいっぱいやっている。

今日はぽかぽかと暖かく、花見をするにはいい天気なのだろう。なかには発々を持ち込み、照明を付けながら楽しんでいるグループまでいた。

そしてもちろん、朝に30人で場所取りをしていたグループはそれ以上の人数にふくれあがり花見を楽しんでいたのである。

ひょっとして新社会人の彼らは今日は朝の9時前からずっとこの場所にいたんだろうか。

2011年4月 6日 (水)

Android 2.1でアプリをSDへインストールできるLink2SD

大震災の影響で、無期限延期と噂されていたIS03のAndroid2.3へのアップデートが4月14日午前10時から開始と発表された。

Androidが2.1から2.2へなると数字上はわずか0.1のバージョンアップに過ぎないが機能的には、Flashへの対応、アプリケーションの実行速度等の向上、microSDへのアプリケーション保存等の機能向上がはかれる。

メモリカードへのアプリケーション保存は、かなり大きなメリットとなるが、実はAndroid2.1以前でもメモリカードへのアプリケーション保存を可能にするアプリがある。

それがLink2SDである。rootを取っていないと使えないという条件はあるが、普通にAndroidマーケットからダウンロードできる。

まずSDカードに2つのパーティションを作る必要がある。第一領域をFAT(FAT32)、これは今まで通りの使われ方をする。第二領域がアプリケーションの領域でext2、ext3、ext4、FAT32などにする。(機種により認識できない場合がある)

通常SDカード等の領域を分けることはできないので、パーティション変更ツールなどを使い作成する必要がある。Androidアプリはそれほど大きくないので第二領域は1GBもあれば十分だと思う。

あとはLink2SDを起動し、移動したいアプリを選び「Create Link」を押すと、apkファイルとdalvik-cacheファイルがSDカードの第二領域に移動し、元の場所にシンボリックリンクを作成する。

元に戻す場合は移動したアプリを選び「Remove Link」を選べば本体に戻すことができる。

もし移動したアプリがマーケットのマイアプリに表示されなくなってしまったら「market fix」を実行することで表示されるようになるはず。

このアプリを使うことにより、本体のメモリを極力使用せずにSDカードにどんどんアプリをインストールすることが可能となる。

AngryBirdsシリーズをインストールすればそれだけで相当量のメモリを使ってしまうことになるが、これで本体メモリを気にせずインストール可能である。

ウィジェットで起動しているアプリや、バックグラウンドで勝手に通信をしているようなアプリ、システムアプリなどは移動しない方がいいし、移動することで正常に動作しないアプリも出てくるかもしれない。(システムアプリなどはそもそも移動できない)

またSDカードのアクセス速度の影響も受けるので、なるべくアクセス速度の速いカードの方がいいようにも思う。自分は付属してきたカードをそのまま使っているが。

FOMAカードの再発行

どうも最近XPERIAを使っていると、調子が悪い。

電源を入れた直後や再起動時にSIMカード(FOMAカード)を認識しないことがあったり、起動途中に再起動を繰り返してしまうことが多い。

XPERIAは、ドコモ純正ROMをベースにJITを有効にしたり、Link2SDを使い、アプリをmicroSDカードに逃がしたりしていて使っているので、原因がこちらかもしれない。

いろいろ切り分けをしてみると、どうもFOMAカードを抜いた状態で起動したときは正常に起動することがほとんどであることがわかってきた。さらにmicroSDも抜いておけばほぼ確実に起動することができる。

ということで、少し調べてみるとXPERAと緑色のFOMAカードの相性が悪いとかいう情報が掲載されているサイトがいくつか見受けられた。

幸い手元には契約中のFOMAカードや解約済みのカードが何枚かあるのでいろいろやってみると、やはり現在使用中のFOMAカードを使うときだけ起動できないことが多いことが判明。

というわけでDSに行ってFOMAカードの再発行をしてもらってきた。

今までのFOMAカードはFOMAを契約した際に発行してもらったものであるので、かれこれ8、9年ほど使用している大日本印刷製DN02、カード表面の印刷もかなりかすれて、またチップの接触面もかなり摩耗している。

今回再発行してもらったカードはジェムアルト製、DSで発行してもらったのでOTAではなくFOMAカードライタ用AX03、もちろん新ロゴ版である。

また、端末起動時に勝手に起動し通信を行うアプリに関しては、Link2SDによるmicroSDへの待避をやめ本体側にインストールするように変更。

これでエラー無く起動するようになった(はず)

なお、この契約回線ではiモード機のiアプリやFelicaなどとひも付いているものがあったので、再発行されたFOMAカードをiモード機に差し替えた際に支障が生じることがないのか確認をしたところ、問題なく使えるとのこと。(カードの固有情報等もコピーしている?)

ただ、FOMAカードの製造番号による認証を行っているものについては、支障が出るかもしれないとのことであった。

また、ダウンロードしたデータ等でも読めないものが出る可能性があるとのことで、旧のFOMAカードは手元に残されることとなった。

これで、同じ固有情報を持つFOMAカードが2枚になったことになる。(もちろん1枚は回線はつながらない)

これまでFelicaを使ったサービス(Edyやnanaco、Waon、ヨドバシのポイントカード等)を利用する場合に、いちいちXPERIAからP-01AにFOMAカードを差し替えて使っていたのだが、これからは旧のFOMAカードを挿しておけば、リアルタイムに3G回線で通信を行わないFelicaサービスについては、いちいちカードを差し替えずに使えそうである。もちろん通話等はできないので、都度差し替える必要があることには違いないが、スマホから抜いて差し替えることを考えれば相当手間が省けることになる。

というか今P-01Aに挿しているもう一枚のFOMAカードは別の電話機に挿しておけばこれまで通り使うことが可能となり、わざわざ入れ替える必要もなくなることになる。まぁ一台持ち歩く台数が増えるという問題は起こるわけだが・・・

音声の通話とiモードメールの利用に特化した薄くて小型の端末があればいいのだが、誰かいらない端末P706iμとかP-04Aとかあったらちょうだい。

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