携帯電話メールの復活について
一連の大相撲八百長問題で、急に注目されだした携帯電話のデータ復活について
削除された携帯電話機からのデータ復元については捜査当局やデータ復元業者が行っていることなので、その話は置いといて。
我々一般ユーザーが万が一大事なメールを何らかの原因で失ってしまった場合にどうすればいいかということを考えてみる。
ここでの話は、過去にさかのぼってメールを復活させるのではなく、今後そういうことが起こっても大丈夫なように、未然防止対策を取るにはということで紹介したい。
ドコモには、ドコモWebメールというサービスがある。これは月額無料でパソコンや携帯から使えるWEBメールサービスである。
iモードからドコモWebメールのアドレスを取得するだけでパソコンからも携帯からも使用可能となる。このWEBメールの機能にiモードメールの自動保存機能がある。iモード機からiモードメールの設定で送受信したiモードメールを最大2GBまで自動保存する機能である。万が一携帯電話機から削除してしまっても、Webメールにログインすれば過去の送受信したメールが保存されていて、内容を確認することができるものである。
もちろんiモードメールアドレス以外のパソコンで使っているメールについてもまとめて送受信することが可能であるし、他のWEBメールサービス同様にWebメールのアカウントを使っての送受信も可能である。
auのメールと違い、他のアドレスへメールを自動転送することができないiモードメールサービスで唯一例外なのがこのドコモWebメールサービスへの自動保存である。
次は月額利用料金がかかるが、ケータイデータお預かりサービスだ。こちらは定期的に携帯電話内のデータをドコモのお預かりサービスのサーバーにバックアップするサービスで、機種にもよるがメール以外にも電話帳、画像、スケジュール、ブックマーク等々のいろいろなデータがバックアップされる。
たとえば使用機種を変更した場合などでも、このサービスを使うことで古い端末から新しい端末にデータを移行するといった使用も可能である。
スマートフォンでspモードメールを使っている場合は残念ながらこれらの方法は使えない。ところがspモードメールの使い勝手が悪いのでiモード.netサービスに加入し、iモードアドレスのままでフリーソフトの芋煮(Imoni)を使い続けている人も多いと思う。芋煮やiモード.netアプリ等を使っている場合は、受信端末でデータを削除してもiモードメールの受信boxにはメールが残されたままであるので、FOMAカードをiモード機に挿しかえて受信することで消してしまったメールを受信することが可能である。
スマートフォンの場合は、他にもgmail等のメールを使用している場合が多いが、こちらはgoogleのメールサーバーに残されているので、gmailのアカウントとパスワードを使えばどこからでもメールの確認が可能である。もちろんメール以外に電話帳やスケジュールのデータも同期を取っていれば、端末から削除しても簡単に復元が可能である。
auのezwebメールについては先に書いたように自動転送の機能があるのであらかじめPCのメールアカウント等に転送させておけば携帯電話機から削除されたメールも転送先において確認することが可能である。この機能を悪用してストーカー的な行為を行ったり、浮気監視といった形で他人の携帯電話宛に送られてきたメールを確認しているという人もそれなりにいるようだ。もちろん対象者の携帯電話機をこっそりと操作して自動転送の設定をしなければいけないのは言うまでもない。本人以外の人がメールの転送サービスを勝手に設定するというような行為はもちろんブラックである。
ソフトバンクについてはよく知らない。週刊誌FLASHの記事なんかでは、iPhoneはデータ構造がよくわからないので、業者でも難しいと紹介されており、浮気をするならiPhoneといったニュアンスの記事が掲載されていた。
しかし、iPhoneについて実は一般人でも電話機から削除されたデータを復元させることができるツールというものが実は市販されていたりする。
「iPhone Spy Stick」というデバイスが売られている。見た目はUSBメモリ様だが、このデバイスとiPhoneを接続し、デバイスに同梱されているソフトを起動すると接続したiPhoneのデータが見えてしまうというもの。
見えるデータは、mms、sms等のメール、写真、電話帳、音声メモ、予定表、発着信履歴、ブラウザの閲覧履歴、マップの検索やGPSの位置情報の履歴、iPhoneの設定等のデータが削除されたものも含めて見ることができてしまうというものである。
仕組み的には、このデバイスはiPhoneから見るとiTunesに接続しているように見せかけてiPhoneのデータにアクセスするようである。
iPhone自身はiTunesによるバックアップが行われていると判断し、データを出力していて、iTunesでは初期化したiPhoneの復元もできるということは、iPhoneを接続しているPCには削除されたデータを含むiPhoneの全データが保存されているということになる?
ちなみにiPhone Spy StickはBrickHouse Securityという会社で199ドルで販売されている。国内では扱っているところはまだ無いっぽい。
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コメント
この記事へのコメントは終了しました。
携帯電話の電話帳を選択削除してしまいました。
復活させる方法を教えてください。
投稿: kiki | 2011年8月 9日 (火) 11時54分