昨日から発生している厚生省元次官殺害の事件。
毎日新聞が誤報をやっちゃったのは既にいろんなところで騒がれているところだけど、これってどういうこと?ってな人に簡単な説明。
事件が発生、その約3時間後にハンドルネーム「Popons」氏が、ウィキペディアの「社会保険庁長官」の項目を更新。(仕事早っ!)
ウィキペディアは、時刻管理をUTCで行っており、ウィキペディアに表示される書き込み履歴等は全てUTC表記になる。
この基本的な知識を欠いたまま、ウィキペディアを閲覧すると、事件後3時間を経て書かれた記事が、一見事件発生の6時間前に書かれていたかのような勘違いを起こす。
そうして、事実を誤認した毎日新聞記者がスクープとばかりに報道。自社Webに掲載し、さらに紙面にも掲載した。
ところが、ネット上ではこの間違いに気づいた人たちが間違いを指摘、しかも毎日新聞だったが為に一気に祭りに。
2ちゃんねるのニュース速報板をリアルタイムに監視している毎日新聞(fusianasanトラップで引っかかってた)は、こっそりとWebから記事を削除したけれど、誌面の締め切りには間に合わず、新聞は配達された。
更にこの報道を受けてテレビ番組なども一斉に紹介したが、誤報騒動に気づいていた局はうまくスルー。最後まで間違いに気づかなかったテレ朝だけが報道を続けていた。
ちなみに毎日新聞はこの誤認について、丁寧にも警察の捜査本部にまで情報を提供したんだそうな。
本日の11時半過ぎに、こっそりとお詫びが掲載されてたけど、かなり大々的に報道したんだから、お詫びも同じだけのスペースを使って大々的にやれよなぁ。
ところで、毎日新聞以外の報道機関ってのは、他紙の報道を鵜呑みにして裏も取らずにそのまま垂れ流しちゃうんだねぇ。
話は変わって、今回の事件、テロという位置付けになったみたいだけど、ちょっと前にあった秋葉原の連続殺人事件の時に、某マスコミが「秋葉原で無差別に行うと単なる殺人だけど、これを国家(政府)に対して行えば革命になる。」とか言ってたらしい。で、今回は真っ先にマスコミがテロと言った。
で、話は変わって、ふと思ったんだけど、時代劇で里見浩太朗や松平健に成敗される悪役人、仕事人に暗殺される悪人、ハングマンにハンギングされる悪人。我々視聴者は成敗される理由を知ってるけど、その理由を知らない大半の人にとっては、まさしくこれは国家の中枢にいる役人が突然誰かに暗殺されるテロ行為と映ったんじゃないんだろうかなんて思ってしまったり・・・
もちろん今回被害に遭われた方が、ドラマの中で成敗されている悪人と同じと言ってるのではない。
またどんな理由が有ろうが、人が人の命をあやめることは絶対に許してはいけない!
亡くなられた方のご冥福、傷を負われた方の一日も早い回復、そしてこのような許せない行為を行った犯人の一日も早い逮捕を心から祈ります。
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