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2006年11月12日 (日)

伊吹山中から佐和山城は見えるのか?

今回も大河ドラマの話

慶長五年九月十八日、炎に包まれる佐和山城天守閣を、伊吹山中をさまよう石田三成が遠望し、茫然、無念の涙を流すシーン。

「葵 徳川三代」の第一話、それから第十二話、この時のシーンを始め多くの合戦シーンをこのドラマから流用している「功名が辻」の第四十四話でも同じシーンがある。

NHKさん、葵から全編ハイビジョン製作で良かったね。

この佐和山城、もちろんCGである。びわ湖に近い山城だったという史料をもとに、似たようなロケーションに現存する彦根城をベースに撮影し、周囲の街並みを消去、武家屋敷、農家、田園風景を合成、更に天守閣は中津城を使用し、そのほかの城郭のディテールには姫路城、唐津城を一部をパーツとして使用しているという。更に炎上シーンでは煙と炎を合成して落城シーンとされている。

で、このシーンを見て思った、「伊吹山から佐和山城はこういう風には見えんだろ」と。

長浜城ならまだしも佐和山は肉眼で見るにはちょっと遠いぞ、というか地形的に見えんのじゃ?まぁ長浜城だってあんなにはっきりとは見えんだろ。

確かめようにも、なかなか難しい。そもそも伊吹山中ってどこら辺?でも有る程度地上高が無ければなおさら見えない。でとりあえず自分が一番よく行く場所からならどうだろう?て事で三合目を選んでみた。

本当なら実際に三合目まで登ってきたいところだが、ちょっと遠い。ということで登場するのが「Google Earth」

最近は何か暇さえあればこのソフトで遊んでいる気がする。早速起動して佐和山城から伊吹山方向を見てみると、あらきちんと伊吹山は見える。それならと伊吹山三合目に登ってみて、佐和山城方向を見てみたのがこの絵。

Photo_5

真ん中の手前の白っぽいところが三合目の高原ホテルのある地点で、その上の方にある黄色の目印が佐和山城の天守閣があったとされる地点。これだと見えなくも無さそうだけど、視点がかなり高いので、実際にはやっぱり見えそうにない。

見えたとしてもいくら現代より空気が澄んでて、昔の人の視力が良かったとしても建物の形状や炎が上がっているのをまで認識するのには無理がありそう。まぁ炎上して黒煙が上昇しているのなら見えなくもないかもしれない。

ところで、最新のGoogle Earthは3Dモデルの図面を貼り付けて、建物をよりリアルに表示させることが出来たりする。またオーバーレイを使って別の情報を重ねたり、Google Mapsの地図を重ねたりととにかく飽きが来ない。

誰か城の3Dモデル作ってくれないかなぁ。でもって関ヶ原の各陣地図とか作ってくれると面白いだろうけどなぁ。

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