NTT西日本社長の謝罪会見について
先日のひかり電話の障害でNTT西日本の社長が謝罪会見をしたらしいのだが、
幹部の責任について、
「今回の障害は人知を超える 範囲だと考えている」
と突っぱねたらしい。
また、
「これだけ大規模のIP電話網をIPv6で設計・運用するのは最先端の取り組み。何が起こるか分からない」
と強調し、今回の障害発生の責任は、設計・運用などの見直しによって取っていくとしたんだと。
おいおい、毎秒140程度の同時通話に耐えられるよう設計していたはずが、実際には毎秒120程度までしか耐えられなかったことが人知を超える範囲なのか?大規模な災害や重要事件が起こったり、国民的な出来事があったわけでもなく、ごく普通の休み明けの週初めの平日のトラフィック増加が人知を超える範囲の出来事なのか。単なる需要予測ミスじゃないのか。
それにその程度で落ちるって事は、組織的に意図を持ってIP電話網で発信するだけで麻痺しちゃうって事でしょ。DOS攻撃も簡単にできちゃうんじゃないの?
そもそも「人知」とは「人間の知識・知恵」とかいった意味だ。それを超えるって事は神の領域。
NTT西日本は人知を超えた問題を持つようなものを実用化してサービス提供してるのかよ。それとも人知を超えた何が起こるかわからないような領域を扱う我々はすごいでしょ、我々は神だよと言いたいのか?
つまり、人知を超えた部分を担当している技術者は神だと?
社長がこんな発言をして、ひかり電話を使い続ける人は存在するのだろうか?
電話ってのは社会の重要インフラなんだよ。そういうものを提供しているという自覚が全くないんじゃないの?
これからは何かあっても「人知を超える範囲の出来事です。何が起こるかわからないですから、トラブルは避けられません。」って言ってしまえば何でも許されるのかよ!
社長がこんなことを平然と言ってしまうような製品を今後も売り込むんだろうか?
こんな事を言われてしまうようなひかり電話をこれからも使い続ける人はどれくらいいるんだろうか?
と思っていたら、案の定あの3日間で約3,700件の加入先が契約を解除したそうだ。
ところでひかり電話ってIPv6だったの?NTT西日本の技術情報「音声利用IP通信網サービス(第2種サービス メニュー2)のインタフェース -ひかり電話-第3.0版」見ると、
「IP電話はRFC791に規定されているIPv4を使用します」
って書いてあるんだけどなぁ。ここに書いてあるIP電話ってのは「ひかり電話」とは違うのかなぁ?
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