コレガのネットワークストレージアダプタ、速度遅すぎ!
特定の用途に使用するPC三台だけでクローズなLAN環境を構築してあるのだが、これらのPCで共通に使用するファイルの置き場所に、今でならネットワークストレージを導入するのがいろいろ便利で手っ取り早いのだが、あいにくそこまでするほどの事でもなく、何かいいアイデアは無いかなと思っていたところ、今から数年前、まだまだNASが高価でなかなか購入に踏み切れなかった頃に、面白そうという理由で買ってあった、コレガのCG-NSADPというネットワークストレージアダプタが未使用のまま眠っていたのを発見した。
これはUSB2.0のインターフェースを持つ、ネットワークストレージアダプタで、USBのストレージデバイス(HDD、フラッシュメモリ等)を接続し、既存のネットワークに追加するだけでネットワークのファイル共有が可能になるという代物だ。要はUSB接続の記録媒体をLANで共有するものである。RATOCのUSBストレージケースやHDDも余っているのがあったので、早速導入してみた。ちなみに同様の物がIOデータ等からも発売されている。
確かに3台のPCのいずれもからUSBデバイスが共有できている。これは便利だ。何も高いNASを導入せずとも\10k弱で売られているこのアダプタを導入するだけで、手持ちの余っているHDDとUSB外付けケースを組み合わせればNASのできあがりである。FTPサーバ機能もあるのでちょっと遊ぶにはいいかもしれない。
しかし、しばらく使ってみるといろいろ気になる点が出てきた。まずはファイルの転送速度がやたら遅いのだ。本体はUSB2.0対応でLANも100BASEなのだが、とにかく遅い。1.4GBのファイルをコピーするのに20分もかかる始末。あまりの遅さに耐えられず途中で中断。本体後部のUSBケーブルを抜き取り、直接PCに接続しなおしてコピーしたほどだ。
自宅で使用しているバッファローのNASも100BASEで接続されているが、ここまで転送速度が気になったことはない。アナログモデムで通信しているんじゃないんだから。
FTPサーバー機能もあるので遊ぶにはいいと先に書いたが、実はanonymousFTP機能しかなく、アクセス制限は出来ないし、また対応しているファイルシステムはFAT16/32だけ。確かに大容量のHDDをつなぐことはできるかも知れないが、大容量のファイルを扱うことは出来ないのである。DVDをリッピングした動画ファイルなどを共有するのは無理だ。もっともこの転送速度では実用に耐えないだろう。ファイルをずっと保存しておく場所として使うにはいいと思うけど、頻繁によみかきするにはつらい。
IOデータの同コンセプトの製品はUSBポートの数も多く、USB機器間のファイルコピー機能スケジュールバックアップ機能、AVeL リンクプレーヤーのサーバー機能などいろいろ多機能に仕上がっている様である。実際のスループットも3倍ほど高速だそうで、手持ちの余っているHDDでNASを簡単に構築したいとかいう人はこちらの方がお薦めだ。
もっともそういう場合は玄人志向のKURO-BOX(玄箱/クロバコ)が一番お薦めなのかもしれない。
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