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2006年2月11日 (土)

建国記念日と暦

2月11日は建国記念の日。戦前は紀元節と言われていた。
日本書紀によると、紀元前660年、初代天皇の神武天皇が即位したとされる日(1月1日 (旧暦))にちなんでいる。

ちなみに、日本には普段よく用いるキリスト紀元による紀年(西暦)と在位紀年による年号紀年(元号)の他にこの神武天皇即位の年を元年とする神武天皇即位紀元という紀年法がある。通称は皇紀(こうき)、神武暦(じんむれき)、神武紀元などと呼ばれているものであり、1873年(明治6年)1月1日の日本における太陽暦採用と同時に施行されている。昭和20年の終戦までは元号と共によく使用されており、有名どころでは帝国海軍の零戦の零は皇紀2600年が由来である。

さてそんな皇紀であるが、終戦によりいろいろと軍事色を無くすだの、思想的なことがあったのかも知れないが、現在ではほとんど目にすることはない。

ところが、現在でも法令上は皇紀は立派に有効なのである。例えば閏年の定義は明治31年5月11日に出された勅令第90号によって「神武天皇即位紀元年数ノ四ヲ以テ整除シ得へキ年ヲ閏年トス但シ紀元年数ヨリ六百六十ヲ滅シテ百ヲ以テ整除シ得ヘキモノノ中更ニ四ヲ以テ商ヲ整除シ得サル年ハ平年トス」とされており、その後改正などは一切行われていない。つまり日本国内で閏年を決めるのは皇紀を元にしているのである。皇紀がなければ日本では閏年もなくなってしまうということだ。( ・∀・)つ〃∩ヘェーヘェー

そこでコンピュータの話、今から6年前、世界中が2000年問題で大騒ぎだった。自分も大晦日の夜から年が明けるときに各種トラブルに備えて職場待機をしていた。もし、もしも皇紀が世界標準だったら2000年問題は発生していなかった。その当時は皇紀2660年だもん。2桁処理をしていたとして40年も先の話。
ところが実際に皇紀で処理をしていたシステムがあったのだ。それは安田生命保険(現在の明治安田生命保険)。1970年代に構築されたシステムなんだけど、当時の担当者は20数年後に来たる2000年問題を予測していて、そこで年の下2桁を皇紀で表すこととして問題を40年先送りしたんだとか。

それよりも2038年問題ってのがあるらしい。C言語で開発したシステムをUNIX環境で使用すると、2038年1月19日3時14分8秒(GMT)以降時刻認識が出来なくなるらしい。
実は2038年を待たずともこの影響は既に発生しており、2003年1月にいくつかの銀行のATMが正常に動かなかったトラブルなんかはこの2038年問題が原因らしいし、他にもKDDIが同年3月に料金誤請求をやったのもこれが原因なんだとか。

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